実施日:2018年02月16日
大田原市立大田原小学校
黒田充先生
より良い町に!どんなロボットが必要?
「総合的な学習の時間」にembotを取り入れました。3年生で「地域学習」をテーマに学習するのですが、その発展学習として「よりよい町・より住みやすい町にするために、身近にどのようなロボットがあると便利か」と投げかけました。テーマに対して、embotの外装をつくり、プログラミングして自分の思ったように動かし、完成させたロボットについてプレゼンテーションを行うという8時間の授業です。
より良い町に!どんなロボットが必要?
・同時に2台以上使った際に気をつけることの指導(Bluetooth を使った際におこる)
・自分たちが扱うembotのIDの記録方法
・embotとタブレットをペアにして、タブレットに付箋などでIDを記載しておく
・活動後のタブレットの保管方法 充電など
プログラミングに関しての知識、アプリ操作、embotについての知識は身につけておいた方がよいことは当然ですが、それ以上に学習のめあて、自分の課題をしっかり持たせておくことが大切です。それが明確になっていれば、embotやアプリの操作などは子供達が自ら学んで進めていきます。大切なことは、子どもたちの思いをしっかりもたせること!
子どもたちの思いが形になりました
実際にembotを導入してみてはじめに驚いたのは、ビジュアルプログラミングの教材以上に子どもたちの活動のねらい、想像力が焦点化し、より創造的になることです。
当然、扱う学習内容によってその良さは様々な現れ方があると思いますが、総合的な学習の時間には非常にマッチするのではと思いました。
子どもたちの思いが形になりました
最後はプレゼンテーションです
子どもたちが考えたアイデアや、それまでに培ってきた学びの成果を社会に直接結びつけることができました。従来のビジュアルプログラミングとは異なり、実際にアイデアを具現化できるロボットでもあるembotは実社会に直接結びつきやすいので、子どもたちは学んだことを活用して実践したり、社会と結びつけたり発信したりすることで学ぶ価値をより強く実感できていました。
最後はプレゼンテーションです
embotを導入する以前から、ビジュアルプログラミングを使って教科内でプログラミング教育を進めていました。授業を展開するうえで、従来のビジュアルプログラミングだけでも充分効果的であり、子どもたちの自主的な学びや協働的な活動を育むために有効なツールであると感じていたため、新たにembotを導入する必要があるかどうか、最初はやや懐疑的な部分もありました。しかし、当初の思いとは異なり、embotはダンボールを使ったシンプルな教材であり、自由に作りかえることができるため、子どもたちの創造力を刺激したようで、新しいものを創造する体験教材としてembotが適切であることを強く実感しました。子どもたちがembotを通じて、私たちのような教員やembotを開発したNTTドコモさん、開発者の皆さんの想像を超えたロボットを作り出す瞬間を迎えることが授業のたびに楽しみです。